知人の結婚パーティーを知らせる往復ハガキが届いていた。
最近の一番嬉しい出来事だった。

何かにつけて期限ギリギリになりがちな自分である。
大事な事は早め早めにと、返信ハガキの「出席」に
マルをつけ、駅に向かいながらいつものポストへ。
これで完了。
と思いきや、次の瞬間目の前が真っ白になった。

もう遅かった。
投函口から抜き取った手の下に
“年賀郵便”とあるではないか。
これでは元旦まで届かない。

またしても社会の構造から脱輪した。

簡単な事だったじゃないか。
私にも出来た事だったじゃないか。
なぜ入れる前に一秒、たった一秒入り口に目をやる
ことをしなかったのか。
目立つように黄色くなってるじゃないか。
社会はこんなにも親切じゃないか。

全く関係ないハガキで返信したのは私一人だろうか。