もう、9月に入ってしまいましたが、私の家の
隣にある公園では、夏の終わりに、夏祭りがあります。
とは言っても、家の周辺は、いわゆる新興住宅地という所なので、
祭りの歴史が浅く、趣旨もあいまいです。
4・5年前までは、「盆踊り」と呼んでいたのですが、
それでは、仏教色が強いと思ったのか、
いつのまにか「夏祭り」になりました。

それにより、今までは踊っているだけの催しだったのに、
神輿はかつぐは、カラオケ大会はするは、盆踊りはするは、
来た人には町内会からタオルを渡すは、
支離滅裂なことになってしまいました。
でも、なんだかそれがお茶目にも見え、
私はそれも有りかな、と思っています。

今年の夏祭りの時は、私はあいにく体調を崩していて、
家で熱を出して寝ていました。
午後3時ごろ、公園から、カラオケ大会の声が聞こえてき出しました。
「負けないこと、投げっださないこっと、
逃げだっさないこと、信じっ抜くことおーー」
という、男性の熱唱が、拷問の様に流れます。
「こおーこおーにいいいい、あなああーーーたあーーがあー
いないのがああ寂しいのじゃなくてええ」

熱は上がり続け、翌日はアルバイトを休んだのでした。