今日、市川雷蔵の「ぼんち」をみていたら
中村玉緒が大根の煮物をつくっているシーンがあった。
何でもないシーンなのだが、その大根の煮物が実にうまそうだったので、
何か特別な力でもあればスクリーンに入っていけて
あの大根が食べられるのになと思った。

「あなたはいつも食べ物の話しかしないわね」と
いろんな人から言われる夢を見た。
そういえば美味いもののことしか考えてなかったな、
食べ物と喫茶店の本しか読んでないな、と思い
手塚治虫の『ブッダ』に切り替えた。

『ブッダ』のおかげで食欲から少し解放されたように思われたのだが
来週、井上陽水のコンサートに行く前に
銀座の「よし田」で前々から気になっていたコロッケそばを
食べようかということになり、頭の中をまた食べ物が駆け巡ることになった。

本格的に秋になる前に、どうしても清月堂(今のレストランりんたろう)の
クリームソーダが飲みたいとか、
久々に日暮里の「みよしや」の五目チャーハンが食べたいとか、
こんなことばかり考えて眠れなくなったり、
こんなことばかり言って人をこまらせたり・・・・・

どうしようもない。
一体なんなんだろうか?
何が私を食へと向かわせるのだろうか?
どうしてこうダメになっていこうとするのか・・・・

考えたところで何の解決にもならないので
また、明日暗室で何を食べながら、写真をプリントしようか
考えることにした。
おにぎりか、パンか、外でチャーハン食べるか・・・・